こんにちは!
恵比寿ワインマートEC部の西岡です。
急に暑くなってきましたね。
こうなると、冷えた白ワインのありがたみが身にしみます。
キリッと冷えたグラスから立ちのぼるのは、シトラスの香り。
一口飲めば、爽やかな酸味。そしてフレッシュなリンゴや、洋梨のような果実……
ああ、まだ明るいけど、このままベランダに椅子を出して一杯やりたい!
本日ご紹介するステレンラストは、そんな今の気分にぴったりの白ワインです。
もちろんペアリングする料理も、暑い日に爽やかにいただけるものをご用意しました。
南アフリカ・ステレンボッシュの老舗ワイナリー「ステレンラスト」のシュナン・ブラン100% 白ワインです。
テイスティング
グラスに注ぐと、淡く澄んだレモンイエロー。
ほんのりグリーンがかっていて、見た目からも爽やかさが伝わってきます。
香りは、貝殻のようなミネラルの香りに、ライム、白い花、青リンゴや洋梨、ほんのりマスカット。
口に含むと、まず感じるのはきりっとした明るい酸味。
その後から現れる熟した果実のふくよかさ、蜜っぽい甘味と、うまくバランスが取れています。
アルコールの厚みも感じられ、ボリューム感のある味わいです。
中盤にはしっかりとしたミネラルが現れ、味わいに芯と奥行きを与えてくれます。
全体として、フルーティーさと生き生きとした酸のバランスが秀逸で、飲みごたえがありつつも、重たくは感じません。
アフターまで、じわじわと伸びていく果実の余韻も心地よく、ついついグラスが進んでしまう美味しさですね!
「シュナン・ブランに、こんな一面があったのか」と、新しい魅力に出会えた気がします。
合わせる料理
「アジの南蛮漬けカレー風味」

[レシピ]
<材料>(3〜4人分)
魚
・アジ(三枚おろし)…3尾分
※骨を取り、食べやすい大きさに切っておきます
衣
・片栗粉…50g
・カレー粉…小さじ1
野菜(千切り)
・にんじん…1/4本
・きゅうり…1/4本
・新玉ねぎ…1/4個
・パプリカ…お好みで
漬け汁
・リンゴ酢…60ml
・醤油…40ml
・砂糖…5g
・だし汁…50ml
・はちみつ…小さじ1
・粒マスタード…小さじ1
<手順>
漬け汁を作る
タッパーに漬け汁の材料をすべて入れて混ぜ合わせ、千切りにした野菜も加えておきます。
お酢はワインの風味に合わせて、リンゴ酢がおすすめ。
アジの下ごしらえ
三枚おろしにしたアジは小骨を抜き、ひと口大にカットします。
ビニール袋にアジ、片栗粉、カレー粉を入れて振り混ぜ、まんべんなく衣をまぶします。
アジを揚げる
フライパンに多めの油(5mm程度)を熱し、アジを揚げ焼きに。
きつね色になったら取り出し、余分な油を切って粗熱を取ります。
漬け込む
アジが熱いうちに、用意しておいた野菜と漬け汁に加えて全体を混ぜ合わせます。
保存容器に移し、冷蔵庫で半日以上冷やせば完成です。
ペアリングのポイント
今回の南蛮漬けは、南アフリカで親しまれているお魚のピクルス「ピクルド・フィッシュ(Pickled Fish)」に着想を得てアレンジ。
“地元の味に、地元のワイン”──そんな土地のマリアージュを少し狙ってみました。
ピクルド・フィッシュは、日本の南蛮漬けと似ていますが、もう少し甘めの味付けで、スパイスが効いているのが特徴。
アジの南蛮漬けに、ほんのりカレー粉と、はちみつやマスタードを加えることで、その雰囲気に近付けました。
また、南蛮漬けにはピーマンを使うことが多いですが、ワインの熟した果実味に合わせて、黄パプリカに変えています。
ペアリングの軸となるのは、甘酸っぱさのハーモニー。
ステレンラスト・シュナン・ブランのふくよかな果実味が、アジの旨味としっかり寄り添い、
甘酸っぱい南蛮酢の風味と、ワインのフルーティーな酸が心地よく響き合います。
カレーのスパイスは、やや控えめにすることで、エスニックな楽しさを演出しつつも、白ワインの香りを損なわず、味わいの輪郭を際立たせてくれます。
冷たく冷やした南蛮漬けに、よく冷えたシュナン・ブラン。
初夏の夕暮れが、少し特別な時間に変わります。