恵比寿ワインマートEC部の西岡です。
諸般の事情により、今回からコラムのタイトルが変わりました。
どうして、このタイトルにしたのか?
いえいえ、苦し紛れではありません……
ワインペアリングって、敷居が高いイメージがありませんか?
でも、せっかく買ったワインですから、お家でも相性の良い料理と楽しみたい。
そこで、このコラムでは、お家で、少ない手間で、しっかりと楽しめるペアリングを目指します。いわば、省エネでバラ色のペアリングを探求する、活動。すなわち!
楽しくなければ、意味がない。
省エネじゃなければ、ばらいろじゃない。
“ばらいろワインペアリング部” の始動です!!
……前置きが長くなりましたが、第3回目の今回取り上げるワインはこちらです。
産地はイタリア・アブルッツォ州、品種はモンテプルチアーノ100%。
ラベルの絵はボトルごとに違っていて、6人の子供達の「夢」が描かれています。
ぜひ、ワインを飲みながら、じっくりと眺めてみて欲しいと思います。
テイスティング
外観は輝きのあるダークルビー。わずかに紫がかった色合いで、若々しさを感じさせます。
香りは熟したブラックチェリー。甘やかで、少しジャミーな印象があります。ほのかにブラックペッパーやカカオ、湿った土のようなニュアンスも感じられ、奥行きのあるアロマです。
口当たりは滑らかで、甘酸っぱい果実味が口中に豊かに広がります。
フルボディでしっかりと濃縮感があり、アルコールのボリュームも存在感があります。
酸味も十分で、タンニンは少し収斂性がありますが、強すぎず、飲みやすいバランスです。余韻には、熟した果実のフレーバーに加え、チョコレートを思わせる香ばしさが残ります。
全体としてジューシーで親しみやすく、わかりやすい美味しさを備えた一本です。
豊かな果実味の中にしっかりと酸味が通っており、濃いめでも飲み疲れしない仕上がりで、グイグイ飲んでしまう魔力……いや、魅力のあるワインです。
少し冷やし気味のサーブがおすすめですね。
合わせる料理
「トマトソースとサルシッチャのコンキリエ」

作り方
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トマトソースを作る
鍋に多めのオリーブオイルを熱し、ニンニク、玉ねぎ、セロリをじっくり炒める。
軽く色づいたらトマト缶を加え、2/3量になるまで煮詰める。
粗熱が取れたらバーミックスなどで攪拌し、なめらかなソースに仕上げる。 -
サルシッチャを仕込む
豚ひき肉に塩をしっかりめにふり、ローズマリー、ニンニク、黒胡椒を加えてよく混ぜる。
ラップして冷蔵庫で3時間ほど寝かせる。 -
パスタとソースを仕上げる
たっぷりの湯に塩を加え、コンキリエを茹で始める。
その間に、サルシッチャを2gほどの小さな塊に分けてフライパンで焼く。
火が通ったらトマトソースを加える。
味見して、塩とエクストラバージンオリーブオイルで調える。
茹で上がったコンキリエをソースとよく和え、皿に持って、イタパセON!
ペアリングのポイント
濃厚で果実味豊かなワインに、甘みと酸を併せ持つトマトソースがぴったり。
ソースの甘酸っぱさが、ワインのジューシーな果実味と響き合って、互いの魅力を引き立てます。
さらにサルシッチャの凝縮した旨みとハーブの香りは、ワインの持つ奥深さを引き出し、味わいに深みを与えます。
手軽ながらも満足感のあるペアリングは、ご自宅で気軽に楽しむ週末のディナーにぴったり。甘酸っぱくとろける夜を、お楽しみください!