こんにちは!
恵比寿ワインマートEC部、もとい、ワインペアリング部の西岡です。
6月に入ると、ぐっと湿度が上がって、体も気分も少し重たくなってきませんか……?
そんな時に手を伸ばしたくなるのが、スパークリングワイン。
中でも、華やかさのあるロゼ・スパークリングには、どこか気持ちを軽くしてくれる魅力があります。
そこで今月ご紹介するのは、スペイン・ペネデス産のロゼ・スパークリングワイン。
華やかでありながら奥行きのある味わいには、きっと驚かれるはず!
そしてペアリングには、初夏を代表する“あの魚”を、香味豊かなアレンジでご用意しました。ぜひ最後までお読みください。
今回ご紹介するワイン
スペイン・ペネデスの老舗ワイナリー「カバス・ヒル」が手がける、ピノ・ノワール100%のロゼ・スパークリングワインです。
テイスティング
グラスに注ぐと、やや濃いめのピンク。
オレンジがかったニュアンスもあり、見た目の印象からも味わい深さを予想させます。
香りは、グラスに注いだ瞬間から立ち上るほど豊か。
私の第一印象は、「いちごジャムを塗ったトースト」です。
ベリー系の香りに、カラメルのような香ばしい香り、そしてドライローズのような上品で、落ち着きのある香りが鼻腔をくすぐります。
香りを吸い込むと、華やかさと、熟成感が共存した、奥行きのあるブーケが広がって心地よいです。
口に含むと、きゅっと引き締め感のある酸、続いてベリー系フルーツの甘味が顔を出します。
ボリューム感もしっかりとあって、中盤には、アミノ酸を思わせる旨味やコクが、じわじわと広がってきます。
アフターには、ほのかな苦味とタンニンが感じられ、それまで感じていた甘酸っぱい果実感に絶妙なコントラストを与えてきます。全体の輪郭を引き締め、奥行きのある余韻を作り出しています。
全体として、芯のある、力強いロゼ泡です。
華やかさを持ちつつ、内容はとっても充実していて、アフターの力強さ、余韻の長さは食中酒として実力を発揮しそうなポテンシャルを、ひしひしと感じます。
合わせる料理
「薬味たっぷり!鰹のたたき」

レシピ
<材料>(3人分)
・鰹のたたき…1ブロック
・大根おろし…100g(軽く水気を切る)
・ポン酢…大さじ4〜5
・新玉ねぎ…1/4スライス
・みょうが(千切り)…適量
・大葉(千切り)…適量
・ミニトマト…(4個を4分割)
・にんにく…3片(スライス)
・ごま油…適量
<作り方>
- フライパンにごま油を熱し、弱火でにんにくスライスをカリッと揚げ焼きにする。
- 新玉ねぎのスライスを皿に並べる。
- その上に、鰹のたたきをスライスして並べる。
- 大根おろしをのせて、ポン酢を回しかける。
- 薬味とフライドガーリックを散らして完成。
ペアリングのポイント
濃厚な鰹の赤身の旨味にポン酢をしっかりと効かせて。爽やかな薬味類と、香ばしいフライドガーリックを合わせることで、ボリューム感と力強い旨味、アロマが渾然一体となった一皿。
鰹の濃厚な旨味は、ピノ・ノワールの果実味と。ガーリックの香ばしさには、ワインのカラメル香が響き合い、お口の中でどんどん表情を変えていくマリアージュを楽しめます。
ちょっとクセのあるおかずもしっかりと受け止める、このワインの懐の深さ……試していただければ、きっと驚かれると思いますよ!
ジメジメとした日に、スカッと気分を変えてくれる、そんなマリアージュをぜひお楽しみください!