1件目:ルイィのクロード・ラフォン
パリから車で2時間半ほど、1件目ルイィの蔵元「クロード・ラフォン」に到着。 当主ナタリーさんは不在で、ショップの女性が丁寧に案内してくれます。 醸造所も新しく増設したり機械も最新式のものを使用したりと、ナタリーさんの情熱が伺えます。 倉庫には大量のストックがありましたが、8割方レストランや地元の顧客から注文済みのものだそう。 実際訪問した際にも地元の方が次々にワインを購入にいらしてました。
ラ・ヴィネでも取扱のあるキュヴェ・アンドレのグリ、そして同キュヴェの赤が抜群に印象良いです。 特に17年のグリは以前商品入荷時にティスティングした時と比べると良い感じに練れており、 ネクターのような仄かな甘味にうっとりさせられます。
2件目:メヌトゥ・サロンのドメーヌ・マンシャン
午後からはメヌトゥ・サロンのマンシャンへ。 当主ベルナールさんと娘さんと息子さん&元気なワンちゃんがお出迎え。
4件の中でもひと際情熱が感じられ、 2022年から完全オーガニックに挑戦するようで、キュヴェ・セレスティンの一部を全房で仕込んで 新しいキュヴェに挑戦中とのこと。 22年は凄くバランスの取れた良い年だよ!とベルナールさんも上機嫌。
収穫は9/5~約1か月くらいかけて行ったそうです。
3件目:プイィ・フィュメのブランシェ・ジル
プイィ・フュメの蔵元ブランシェ・ジル。
こじんまりとした蔵元でしたが、当主含め3人で切り盛りしていると聞いて驚きでした。
彼らが所有する畑の土壌は 粘土石灰質であるアルジロ・カルケール、アルジロ・シレックス、 小石の多い石灰質土壌のカイヨットの3つ大きく分かれます。 キュヴェ数はそんなに多くないですが、プイィ・フィュメのモクモクっとした感じ(本当に火打石みたいな) と、爽快感をも感じる柑橘系やハーブの香りが顕著に感じられます。
春先にピクニックで…とか、夏にビーチで…とか 爽やかに晴れた日に外で飲みたくなるような、 開放的で自由な造りが堪りません!
4件目:サンセールのミシェル・トマ
当主の奥様ナディーさんが案内してくれます。
朝から豪雨で畑見学はあきらめていましたが、まさかの晴れ間が見えたので
テール・ブランシュの畑を見てきました。
一番高いところで海抜380mほど、「ここから見える景色が美しくて大好き」とナディーさん。
その後のティスティングにて、
21年はロワールも例外なく難しい年だったようですが、
骨格は華奢ですが澄み切った香りが広がり、特にロゼが好印象。
試験的に228Lの小樽を使用したという2015年のテール・ブランシュは
厚みのある味わいと熟れたグレープフルーツ、シロップ漬けのレモンのような甘い香り。
家族で楽しむために2本だけストックしているのだそう。