本日から始まる買い付け。
今回はラ・ヴィネで販売しているアイテムの主幹となるシャンパーニュ。
気合が入ります!
朝8:00にレンタカー店の前で今回同行いただくドライバー兼通訳兼カメラマン兼etc…の中野さんと合流。
よろしくお願いします!!
車に乗り込みパリ市内を後にし、パーキングエリアで軽い朝食とミーティングを済ませこれからの長旅のスタート記念に一枚。
買い付けが始まります。
REIMSへ。
シャンパーニュの工程は全部で2日間。
8軒の大小様々な蔵元を訪問します。
記念すべき一軒目の訪問先はランスの中心から南西へ車で約20分ほどの場所にある
【FLORENT BERGERONNEAU-MARION】。
敷地に入ってすぐにある大きな樽のオブジェが目印!
ラ・ヴィネとは十数年来のお付き合いとなるVille-Dommange村の信頼の蔵元。
荘厳な門の内側に広がる蔵自慢の『CLOS DES BERGERONNEAU』は南東向きの緩やかな斜面に渾身のピノ・ノワールとムニエが植わります。
そのフラッグシップも含めほぼ全キュヴェをテイスティングしましたがその実力は圧倒的!
「外に行こう!」と連れ出され、当主Véroniqueの運転でまさかの『CLOS DES BERGERONNEAU』の門の内側に入り、成っているムニエを一緒に食べるなど貴重な経験をさせていただきました。
※しっかりムニエの語源もこの目で確認(ムニエの葉に付く白い粉がヒント)。
去り際には軒先で育てている生食用のシャスラを持てないぐらい大量にいただき蔵を後に。
※とても一人では食べきれないのでホテルに戻ってドライバーと一生懸命食べました笑
数が減ってきた良年2008年も少量ですが分けていただけることになり、一軒目…中々の手応え。
Hermonvilleへ。
Hermonvilleで昼食を済ませ
(https://www.restaurant-metsenvies.fr/)ランチ・前菜、メイン、パン付きで一人20€台で抜群のパフォーマンス。
落ち着いて食べたかったですがアポイント時間迫っていた為駆け足で(泣)
写真メインの魚だけ(泣)
次点は国内でも中々手当てが付かない超希少な造り手
【Frédéric & Rodolphe Minière】。
かのジャック・セロスがうなぎ上りに人気を獲得していった1990年代後半にアンセルム氏の下で研鑽を積んでいた当主フレデリック。2005年に父の引退に際し弟のロドルフと共に元詰めを始めました。
日本で初めてこの蔵元のシャンパーニュを輸入したのはラ・ヴィネ…だと私は思っています。
蔵の紹介から畑の案内まで全部フレデリックが直々にアテンド。
※樽発酵・樽熟成がミニエールの特徴。
※蔵から畑へ出て正面の区画。(見る人が見たらどこがどこで何なのか分かりますね♪)
緊張と流暢な英語でメモ取るのでいっぱいいっぱいでしたがなんとか着地させ、テイスティングへ。
スタートは2007のINFLUENCE。ファーストリリース。感動です。
他日本ではまだ紹介されていないスペシャルキュヴェを特別に二種類試飲し、注文してよいか尋ねたところ最低10年の熟成をさせないと出荷しないとのこと。ヴィンテージは2015年だったのであと少し。。世界中で取り合いになること必至ですね。
※アルフレッド…スペシャルキュヴェと関係がありそう…
Coulommes-la-Montagneへ。
続きましてはラ・ヴィネ、隣店WINE MARKET PARTYでも展開している
【CHAMPAGNE MAXIME & PASCAL PONSON】へ。
潤沢なリザーヴワインを有するこちらは株式会社恵比寿ワインマートが立ち上がった初期に当時社長であった荻原がPONSONと関係を持ち、取引の始まった蔵元。
その味わいの満足度の高さから今では日本全国の名のあるレストランへ数多く出荷し、店頭でも売れ筋ランキング上位に必ず食い込む上質なシャンパーニュです。
Coulommes-la-Montagneを拠点に所有畑は30haを越え、大きな設備を構え、MAXIME(兄)とPASCAL(父親の名義で今はMAXIMEの弟が運営)で別々の名義でリリースしています。
※大手顔負けの広大な地下カーヴは圧巻。
もう一つ別名義でリリースしているものが【PAUL GADIOT】。
CHAMPAGNE PONSONの前身に当たる蔵の名前です。
PAUL GADIOTとして運営されていた頃に娘しか産まれなくてPONSONへ名義変更したそうな。
とはいえPAUL GADIOTの名義でリリースするシャンパーニュは本家に対するオマージュも兼ねて出来の良い年のブドウをさらに選り分けて仕込む蔵のスペシャルキュヴェとも言うべき位置づけ。
対応してくれたMAXIMEも自信に満ちていました。
PONSONのシャンパーニュは現在もラ・ヴィネ、WINE MARKET PARTYで取り扱っておりますのでお立ち寄りの際は是非手に取っていただきたいものです。
SACYへ。
初日最後の訪問先は新規取引先候補の一角。SACY村の老舗で日本未輸入の蔵元。
なので名前は明かせません。
ですが非常に面白い蔵元。
SACY村で産出されるブドウに強いこだわりを持ち、そのハイレベルなピノ・ノワール、ムニエ、シャルドネそれぞれのモノセパージュやコトー・シャンプノワなど土地の味わいやディテールを落とし込みたい方にとっては非常に有益かつ思考的欲求を満たす、とても興味深い生産者です。
※村の各所にある水汲み場。趣があります。
最近のストライキの影響で入荷がまだ先になりそうですが、先方とも連絡が取れ、現場では商品確保が出来ていますので、皆様にご紹介出来る日が待ち遠しいです。
初日の充実した買い付けの旅も終了。
中々良い緊張感で周れたとなんとなく満足。
夜食事への出がけに通った『BANQUE DE FRANCE』の佇まいに何故か圧倒されてしまう今日この頃。
ホテルから見えるでっかい気球を横目にチェックインを済ませ、明日に備えます。
それでは。
次回・復活!!フランス買い付けの旅③ シャンパーニュ編