省エネ!ばらいろワインペアリング部

EC部の西岡です。寒い日が増えてきましたね。
11月は、収穫を終えたブドウ畑の葉が赤や茶色に色づき、近づく冬の気配を感じさせる季節。

アメリカ随一のワイン産地、カリフォルニア州ナパヴァレーも例外ではありません。
ピケット・ファイアや、生産量調整に揺れ続けたナパですが、秋の深まりとともに、ようやく少し肩の力を抜ける頃合いでしょうか。

今回ご紹介するワイン

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テイスティング

色調は深みのあるルビー色で、軽くグラスを回すと長めのレッグが光ります。
香りはブルーベリーやダークチェリー、カシス、そしてチョコレートのリッチなアロマが広がり、コンポートのように凝縮された果実の甘やかさが鼻腔をくすぐります。
口に含むと、ぎゅっと詰まった甘酸っぱい果実が一気に広がり、口中を満たします。
次に現れるのは、柔らかく丸みのあるタンニンと、リコリスや黒胡椒のスパイス。
そして軽くスモーキーなオークのニュアンスが重なり、深みと複雑さを演出します。
飲み込んだ後には、まろやかさの中にしっかりとしたアルコールのボリューム感が残り、果実の甘みとシガーのような深みが、余韻として長く続きます。
ワインを飲み慣れた妻も、一口味わって「美味しい!」と目を輝かせるほど。
人懐っこい果実味に深みを兼ね備えた、ナパの魅力がつまった赤ワインです。

合わせる料理
タコス・デ・カルニタス(豚の煮込みタコス)

ナパの赤ワインにタコス

レシピ

<材料>(3〜4人分)

カルニタス
・豚スペアリブ骨付き:900g
・オレンジジュース:250cc
・塩:10g
・ローリエ:1枚
・タコス用スパイスミックス:大さじ1

サルサ
・トマト:2個(角切り)
・ライム果汁:1/2個分
・香草:お好みで
・塩:味を見ながら加える

ワカモレ
・アボカド:2個
・サルサ・メヒカーナ:大さじ1
・塩・ライム:味を見ながら加える

トルティーヤ
・マサ粉:400g
・塩:少々
・水:1カップ程度
 ※市販トルティーヤでもOK

<手順>

カルニタスを作る:
豚肉に塩すり込み、15〜30分ほど休ませてから、フライパンで焼き目をつける。
圧力鍋に移してシーズニングをまぶし、ローリエ、オレンジジュースを加える。

加圧して1時間煮込む。
火を止めて圧が抜けたら、蓋を取り汁気1/3くらいになるまで煮詰める。

粗熱が取れたら、骨を外して身をほぐす。
ほろっほろで、骨周りのゼラチンもたっぷり!

グリルプレートに移し、グリルで表面がこんがりするまで焼く。
溶け出した脂でグツグツ。ここで一気に香ばしさが出る。

サルサを作る:
材料を細かく切って混ぜる。味を見ながら塩やライムを調整。

ワカモレを作る:
アボカドを潰し、サルサを少し加え、塩・ライムで味を整える。

トルティーヤを作る:
マサ粉に食塩と水を加えて滑らかになるまでこね、ピンポン玉状に分ける。薄くプレスして鉄板で両面焼き、濡れ布巾の下に重ねて蒸らす。

トルティーヤ

仕上げ:
トルティーヤにワカモレを塗り、カルニタスをのせ、サルサ・メヒカーナを添える。軽くライムを絞って、手づかみでどうぞ!

ペアリングポイント

タコスやブリトーがほぼ日常食レベルで浸透しているアメリカ。中でもカリフォルニアは歴史的にもメキシコと縁の深い土地柄。

ストリートフードとしてのタコスならやっぱりビールが主流ですが、ホームパーティでワインと合わせても、なんら不自然ではありません。

爽やかな白ワインもなかなかの相性ですが、辛くしすぎなければ赤ワインだってよく合うんです。
特に、しっかりと味の染み込んだカルニタスは、ジューシー&スモーキーな赤ワインとの相性がピッタリ!

唯一の欠点は、右手とワイングラスのステムが油っぽくなることくらいでしょうか?
大人のカジュアルとして、気の置けない仲間や、家族と楽しみたいペアリングです。

ぜひ、週末など時間のある時に、挑戦してみてください!