気づけば、もう暮れゆく年ですね。
一年を振り返ると、いろんなことがあったなと思いつつ、なぜかワインの在庫整理を始めてしまうこの時期。
「ちょっと良いワインだから」と取っておいた一本も、年の瀬が近づくと「まぁ、今日くらいは」と、つい手が伸びてしまいます。
温かい料理を作って家族と食卓を囲む。そんな何気ない時間が、特別に感じられるのもこの時期ならではですね。
今月は、そんな季節にぴったりの体が温まる和風ポトフに、おすすめのブルゴーニュ・ピノ・ノワールを合わせてみました。
今回ご紹介するワイン
テイスティング
色合いはガーネット。グラスの縁にかけて、うっすらとオレンジがかっています。
香りは赤いベリーから、ドライチェリー、ローズヒップ、紅茶やシナモン。時間がたつと、少し土のような落ち着いた香りも顔を出します。
口に含むと、まずは伸びやかな酸が印象的。そしてクランベリーやザクロのような甘酸っぱい果実味が広がります。チャーミングな果実と、旨みを伴ったミネラル感。そして細やかなタンニンがバランスよく調和して、心地よいですね。飲み応えがあり、芯の強さも感じます。
余韻には紅茶のような渋みとほろ苦さが残り、どこか滋味があります。派手さはないけれど、じんわりと心に残るような、まさにブルゴーニュらしさを満喫できるピノ・ノワールです。
合わせる料理
「塩豚の和風ポトフ」

レシピ
<材料>(3〜4人分)
塩豚
・豚肩ロース(ブロック):600〜700g
・塩:肉の重量の2%
野菜
・玉ねぎ:1個(半分にカット)
・にんじん:1本(大きめの乱切り)
・れんこん:1節(厚目に一口大)
・かぶ:2個(皮を剥いて¼に)
・にんにく:2片
・しょうが:2片
・ローリエ:2枚
調味料
・白だし:大さじ2〜3
・醤油:小さじ1〜2(香りづけ)
<手順>
1. 塩豚を仕込む:
豚肩ロースに2%の塩をすり込み、ラップをして冷蔵庫で3時間ほど休ませる。
2. 玉ねぎをローストする:
半分に切った玉ねぎを、断面を下にしてフライパンでしっかりと焼き目をつける。
3. 煮込む:
鍋に、ペーパーで水気を拭った塩豚、焼いた玉ねぎ、にんじん、にんにく、しょうが、ローリエを入れ、ひたひたの水を注ぐ。途中アクを取りながら、肉が柔らかくなるまで中弱火で2〜3時間煮る。
4. 野菜を加える:
れんこんとかぶを、仕上げの20分ほど前に加える。

5. 味を整える:
仕上げに白だしを加え、和風のやさしい味わいに。醤油を香り付け程度に回し入れる。
6. 盛り付け:
肉を食べやすく切り分け、スープと一緒に器へ。

ペアリングポイント
塩豚の旨みと根菜の甘みが溶け込んだ和風だしのやわらかな風味に、ほんのり熟成感を帯びたピノ・ノワールの旨みが重なり合い、穏やかで深い余韻が広がります。
大きめに切った食材が、それぞれの持ち味でワインと響きあうのが面白いところ。
ポトフと言えば白ワインをイメージする方も多いと思いますが、だしと醤油を少し加えることで「じんわり系赤ワイン」との距離がぐっと近づきます。
寒さが深まるこの時期に、ほっと心と体を温めてくれるペアリング。ぜひ、お楽しみください!





