省エネ!ばらいろワインペアリング部

日本では一年で一番寒いのがこの2月ですが、実は地球の反対側、南アフリカではちょうどブドウの収穫が始まる時期。同じ2月でも、全く異なる季節が流れています。

今回の舞台はそんな南アフリカ・ステレンボッシュ
ケープ地方の涼しい海風と、強い日差し。硬質で水はけの良い土壌は、少し緊張感のある、エキスの充実したワインを生み出します。

なかでも今回ご紹介するハーテンバーグ・エステートは、畑と正面から向き合うストイックな姿勢で知られるワイナリー。ブドウだけでなく、土そのものやそこで暮らす生き物まで含めて「ワインづくり」と考えるスタイルが、味わいにもきちんと表れています。

今回ご紹介するワイン

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熟したダークチェリーに黒胡椒やシナモンのスパイス。
ふくらみのある果実味の後に、すぐに綺麗な酸が出てきて、そのバランスが素晴らしい!
中盤に感じるミネラル感や、後味に残るほろ苦さが、芯のある深い味わいを生み出しています。

タンニンはしっかり目ですが粗すぎず。ワイン単体でも十分に美味しいのですが、このワインの良さが一番はっきり出るのは、少し油脂のある料理や、火を通した料理と合わせたときでしょう。

このワインに合う料理

ラム肉のタマリンドソース(デニングフレイス)

レシピ

<材料>(3人分)

メイン
・骨付きラムチョップ:6本
・塩:肉に対して1%をすり込む
・玉ねぎ:1個(みじん切り)
・ニンニク:1片(みじん切り)
・しょうが:少々(みじん切り)
・黒胡椒:5〜6粒程度を粗く砕く
・シナモンスティック:1本
・ローリエ:2枚
・クローブ:少々
・香草:適量(みじん切り)
・砂糖:大さじ1
・タマリンド:大さじ2〜3
・醤油:小さじ1
・水:ひたひた程度

作り方:
骨付きラムチョップに塩をしてフライパンで焼き目をつけ、一度取り出します。
同じフライパンで、玉ねぎ、ニンニク、しょうがを炒め、香りが立ったらスパイス類を加えます。
砂糖、タマリンド、少量の水、醤油を加えてベースを作り、ラムを戻し入れます。
ひたひたになるまでお湯を加え、弱火で1時間半〜2時間、じっくりと煮込みます。

イエローライス
長尺米をターメリックで色付けして、レーズンやスパイスと炊いた料理。
今回は手に入りやすいジャスミンライスで、鍋で手軽に作ります。

材料:
・ジャスミンライス:2合(約300g)
・水:420ml
・バター:10g
・塩:小さじ1/2
・砂糖:大さじ1
・レーズン:大さじ2
・ターメリック:小さじ1/2
・シナモンスティック:1本
・ローリエ:2枚

作り方:
米は洗わず、軽くさっとすすぐ程度。
鍋にすべての材料を入れ、中火にかける。
沸騰したら弱火に落とし、フタをしっかり閉めて12分。
火を止めて10分蒸らし、最後にスパイスを取り除いてほぐします。

イエローライスが炊けたらラム肉とお皿に盛り付け、刻んだ香草かパセリを散らして完成です。

コメント

このペアリングの魅力は、力強さと、どこか野生的な楽しさ

コトコト煮詰めたタマリンドソースの、甘酸っぱくて、ほんのりスパイスの効いた味わい。
これが、シラーズの果実味やスパイス感と気持ちよく響き合います。

タマリンドと聞くと、「どんな味なんだろう」「ちょっと食べ慣れないかも」と身構えてしまうかもしれません。
でも実際は、どこか梅干しや黒糖を思わせるような風味。日本人の舌にも、意外と馴染みます。
さらに赤ワインと合わせることで、心満たされる味わいに!

これを機に、ぜひ一度試してみてください。

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恵比寿ワインマート管理者
このコラムのライター

T.Nishioka

ばらいろワインペアリング部の部長。「手軽に」と言いながら、うっかり深掘りしてしまうタイプ。 家庭で楽しむワインペアリングに特化したコラムをこれまでに200本以上執筆。 日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。