「これはすごい!」と膝を打つタイプではないけれど、
飲んでいるうちに、ふと「あ、これ好きだな」と思う。
そういう一本のほうが、気づけば欠かせない存在になってくれたりします。
ワインにも、そんな相棒みたいな立ち位置があっていいのでは、と思います。
今回のワインは、まさにそんなタイプ。
今回ご紹介するワイン
ブルーベリーやラズベリーを思わせる果実の香りに、すみれ、紅茶やハーブのニュアンス。
口に含むと、果実のやさしい甘みの後から、すっと伸びる酸が感じられ、飲み心地は軽やかでエレガントです。渋みは穏やかで、後味として微かに残るほろ苦さが、次の一口を誘います。味わいの強さは、メルロとピノ・ノワールの中間くらいのイメージかな。
口当たりもバランスも良いので、一緒に飲む人が赤ワインに慣れていなくても大丈夫。そこまで料理を厳密に選ばないから、とにかくテーブルに出しやすいタイプの赤ワインですね。
もちろん、普段の夕食のお供に全然いけるんですが、今回はせっかくなので、このワインのポテンシャルを最大限引き出す料理とのペアリング、考えてみました。
時間はかかるけど、低温調理器があれば失敗もなし。実は簡単です。
このワインに合う料理
ローストポーク バルサミコソース

レシピ
<材料>(3〜4人分)
メイン
・豚肩ロース(ブロック):360g
・塩:4g
・ローズマリー:少々
ソース
・赤ワイン:大さじ2
・バルサミコ酢:大さじ2
・醤油:小さじ1/2
仕上げ
・黒胡椒:仕上げ用に少々
・ピンクペッパー:適量
・バター:少々
作り方:
ローストポーク
前日のうちに、豚肩ロースに塩をすり込み、冷蔵庫に保管しておきます。
当日、ペーパーで水分をよく拭き取って、ローズマリーと耐熱袋に入れます。
63.5℃で3時間、低温調理します。

調理後、再度水分を拭き取り、フライパンで表面をさっと焼いて香ばしさを出します。
ホイルで包んで、15分ほど休ませたら火入れは終わり。
ソース
同じフライパンに赤ワインとバルサミコ酢を入れて軽く煮詰め、隠し味の醤油を少し。
火を止めてからバターを少し加え、なめらかに仕上げます。
仕上げ
ローストポークを食べやすく切り分け、ソースをかけ、仕上げに黒胡椒とピンクペッパーを軽く振りかけ、ルッコラを添えて完成です。

ペアリングポイント
このペアリングの魅力は、軽やかな第一印象を裏切ってくる充実感。
ワインがするっと入るので「飲みやすい」と思うんですが、しっとり仕上げたローストポークに合わせてみると、豚の旨みと甘味、バルサミコの輪郭が、メンシアの果実味と自然につながって、この上なく豊かに広がります。
ぜひ、時間のある週末に試してみてください。





